
石垣島の星空の下で残した“夫婦の今”
アニバーサリー・フォトの物語
沖縄・石垣島。
夜の静けさに包まれた空の下、満天の星と天の川に見守られながら、あるご夫婦が“今のふたり”を写真に残しました。
これは、結婚式ではなく、夫婦として歩んできた時間そのものを祝う「アニバーサリー・フォト」の物語です。
沖縄とともに重ねてきた、夫婦の時間
「沖縄は、私たち夫婦が出会った大切な場所です」
ご主人は沖縄出身。
新里さんは結婚を機に、コロナ禍という先の見えない状況の中、神戸から地元の沖縄に帰ってきました。
慣れない土地での暮らし、不安な気持ち。
それでも、ゆったりと流れる時間と身近にある自然に支えられながら、ふたりで少しずつ生活を築いてきました。
海や森、風の音。
キャンプを始め、自然の中で過ごす時間が増えるにつれ、沖縄での暮らしは、ふたりにとって大切な癒しになっていったといいます。
「目指せ、離島全制覇」旅を楽しむ夫婦のかたち
沖縄の離島を巡る旅も、ふたりの大切な楽しみのひとつ。
石垣島、西表島、竹富島、波照間島、宮古島、伊良部島、来間島、久高島、伊江島。
島ごとに異なる海の色や空気、流れる時間。
訪れるたびに、新しい発見と、ふたりだけの思い出が増えていきました。
「目指せ、離島全制覇」
そんな合言葉のような夢を胸に、人生の旅路を歩んでいます。
空と向き合い、迎えた忘れられない夜

石垣島での星空フォトは、その日の空と丁寧に向き合いながら進められました。
撮影当日も、雲が流れ、小雨がぱらつく時間帯がありました。
状況を見極めながら待つ中、
フォトグラファー・増田健史さんの「大丈夫、いきましょう」という一言に導かれ、空を見上げたその瞬間、雲がゆっくりと流れ、満天の星が姿を現しました。
その日は11月22日、「いい夫婦の日」。
まるで、ふたりの歩みをそっと祝福してくれているかのような夜でした。
写真に写ったのは、星空だけではなかった

完成した写真を見て、新里さんはこう語ります。
「ただ美しいだけではなく、その日の空気や心の高鳴り、お互いを思いやる気持ちまで写っていました」
見つめ合う眼差し、手を取る仕草、自然な笑顔。
演出ではなく、その瞬間に生まれた“ふたりらしさ”。
写真には、風景だけでなく、夫婦の関係性や温度までもが刻まれていました。
今回の撮影を手がけたフォトグラファー

増田健史(Masuda Takeshi)/Massu Photo Studio
今回、新里さんご夫婦の石垣島・星空フォトを撮影したのは、石垣島を拠点に活動するフォトグラファー、増田健史さんです。
沖縄の自然と人との関係性を丁寧に写し出す作風で知られ、
「沖縄リゾートウェディング フォト&ムービーコンテスト」での受賞経験を持ちます。
増田さんの写真の魅力は、ただ美しい風景を切り取るのではなく、
その場に流れていた空気や感情、関係性までを一枚に閉じ込める表現力。
天候が不安定な中でも状況を冷静に見極めながら、
「今、この瞬間にしか撮れない一枚」を信じてシャッターを切り続けました。
一人ひとりに丁寧に寄り添い、
夫婦ごとの距離感や関係性を自然体のまま引き出す。
その姿勢こそが、写真に“その夫婦だけの物語”を宿らせています。
結婚式をしなくても、記念日は何度でも重ねていい
新里さんご夫婦は、結婚式を挙げていません。
さまざまな事情の中で、「式はしない」という選択をしました。
それでも、「何か形として残したい」という想いから、フォトという形を選びました。
納得する選択を重ねること。
準備の時間も、悩んだ時間も、今では大切な思い出です。
人生も結婚生活も、晴れの日ばかりではありません。
雨の日も、思い通りにいかない日もある。
それでも、空と向き合い続けた先に、あの星空がありました。
石垣島の夜は、ふたりにとっての“ベストタイミング”だったのだと思います。
結婚式を挙げた人も、挙げなかった人も。
記念日は、一度きりでなくていい。
人生の節目ごとに、何度でも重ねていい。
そんなことを、石垣島の星空がそっと教えてくれた一夜でした。




